ブランディング強化
これからの竹芝は、交通の利便性、海に面している自然環境などのこれまでの価値だけでなく、スマートシティ化や多様なプレイヤーの参画による、新しい魅力・資源が加わります。2020年代以降の竹芝には、ほかのエリアとは異なるどんな価値をつくることができるでしょうか?それらをより多くの人々へ発信し、街に訪れてもらうにはどのようなブランド構築が必要でしょうか?
実証エリア
今回の実証エリアになるのは東京・竹芝地区です。都内各所からのアクセスも良く、企業のオフィスが多くある一方で、伊豆諸島や小笠原諸島への玄関口としてのふ頭や、河川や港湾などの水辺、旧芝離宮恩賜庭園の緑があるなど、都心でありながらも自然豊かなエリアです。現在竹芝地区では、最先端テクノロジーをエリア全体で活用した新しい都市モデルの構築が行われています。産官学民が連携し、ロボット、AI、IoT、5G、8Kなどの先端技術を集積させたスマートシティを目指しています。(参考:City&Tech)東急不動産と鹿島建設の再開発プロジェクト「東京ポートシティ竹芝」、東日本旅客鉄道が開発する商業施設アトレ竹芝や劇団四季の劇場、オフィス、ホテルで構成する「ウォーターズ竹芝」など、多様なプレイヤーによる街づくりが始動していきます。
※今回の授業では、東急不動産株式会社のみなさんにお題設定などのご協力をいただいております。
解決するお題とアイデア
これからの竹芝は、交通の利便性、海に面している自然環境などのこれまでの価値だけでなく、スマートシティ化や多様なプレイヤーの参画による、新しい魅力・資源が加わります。2020年代以降の竹芝には、ほかのエリアとは異なるどんな価値をつくることができるでしょうか?それらをより多くの人々へ発信し、街に訪れてもらうにはどのようなブランド構築が必要でしょうか?
竹芝には、オフィスや商業施設、展示会場が一体となった複合開発の「東京ポートシティ竹芝」や劇団四季の専用劇場や商業施設としてアトレ竹芝が入る「ウォーターズ竹芝」をはじめ、様々な場所が新たにつくられます。ひとつの場所を楽しむだけではなく、それらの施設間につながりを持たせ、エリア一帯として楽しめる価値を付加するにはどのような施策が必要でしょうか?訪れた人々が、徒歩や新しいモビリティで、竹芝を丸1日存分に味わうにはどんな企画やコンテンツが必要でしょうか?
街全体のデジタライゼーションによって、様々な分野での社会変革が期待されています。竹芝地区でも、パーソナルモビリティの活用やMaaS、ロボットによるサービスの自動化、データの利活用などを通して、エリアの発展と課題解決を目指しています。観光客、オフィスワーカー、近隣住民など様々なニーズを持つ人々が過ごす竹芝で、デジタルテクノロジーを通してどのような都市モデルを構築できるでしょうか?
竹芝の大きな地域資源のひとつに、東京港の旅客ターミナルのひとつである竹芝ふ頭が挙げられます。2020年以降は、ベイエリアとしての再開発もより強化されます。伊豆・小笠原諸島への玄関口として現在も多くの人々の利用がありますが、ふ頭の価値をより打ち出していくには、どんな活用施策があるでしょうか?オフィスワーカーだけではなく、学生や若者にとっても気軽に遊びに来れるスポットに成長するにはどのようなイベントやコンテンツがあるといいでしょうか?
グループ1は「ブランド構築の3R」というフレームワークを用い、ブランディングのステークホルダーとなる企業、支援者、消費者のそれぞれの間の関係構築に関連するブランディング事例の調査を行った。複数紹介した事例のうち、ここでは……
私たちは、ふ頭の活性化に関連のあるソーシャルインパクトから調査しました。また、ふ頭は公共空間に当たるため、安易にものを設置することができないためデジタル技術に着目し、それに関連のあるソーシャルインパクトの事例も調査しまし……
街をブランディングするにあたって、コンセプトを正しく伝える事例、コミュニティーを創造して社会問題を解決する事例、地域の強みを見つける事例としてLUSH、mymizu,砂浜美術館を先行事例として調査した。それらより、ユーザ……
滞留性の向上について、①物理的な空間の変化、②企画やツールの新規導入の2点に着目して分類しました。また、ロールモデルとして「横浜」、「二子玉川」を挙げ、比較検討。特に竹芝エリアは新しくつくられた物理空間のため、それらを活……
【竹芝に一体感を生み出すアプリケーションとサービス】 竹芝には多くのアセットがある一方で、課題として「スマートシティ」以前に、街全体としての一体感がない。そこで最新情報や地図、混雑情報、決済機能を統合したサービスを開発、……
この『WISH LOCK』は、20代カップルをメインターゲットとしたAR技術を用いたアプリケーションで、お願い事を書いた南京錠がスマホをかざすことによって画面内に現れるというものです。近くのショッピングモールと連携し、お……
現在の竹芝に訪れてみたところ、地域としての一貫性の薄さからどこからどこまでが「竹芝」という街なのかがわからなかった。そこで、竹芝の街全体で統一したVIを用いることで、ユーザーはドライブ化を高める。スーパーシティ構想などの……
「HOTALのフライデー」と題したキャンペーンのフレームワークを提案。利用者は手に光るブレスレット「HOTAL」を装着してエリアで飲食やイベントを楽しめます。これには決済機能やBluetoothを搭載し、先入観なく幅広い……
ゲスト講師
未来は自分たちでつくりだすもの
"SDGs"が世界と地域の問題集だとしたら、ソーシャルデザインはその問題集を創造的に解決するアプローチです。どんな素晴らしいプロジェクトもすべては小さなアイデアから始まります。あたりまえを疑い、あたりまえに驚くことが発想の転換につながるのです
上田壮一 / 一般社団法人Think the Earth理事・プロデューサー/多摩美術大学 客員教授
「みんな」で進めるソーシャルデザインを
ソーシャルデザインはひとりではできません。「みんな」を巻き込んでいくことが大切です。多くの人が関わることのできるクリエーティブなアイデアを生み出し、仲間を広げながら、社会課題の解決をデザインしていきましょう。
並河進 / 電通 エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
私たちのまちをつくるコミュニティデザイン
住民や利用者など、コミュニティの人々と新たなまちづくりを進めるコミュニティデザイン。まちへの想いは、いくら建築家が頑張っても利用者には敵いません。毎日の生活をより豊かにするための、「私たち」のまちについて考えましょう。
山崎亮 / studio-L代表
地域課題を解決するデジタルエリアマネジメント
地域のにぎわい創出や防災の取り組みなど、街づくりはこれまでアナログな活動を展開してきました。しかし、世の中はデータ駆動型社会へ移行し、街づくりにもデータやテクノロジーの活用が求められます。就業者、来街者、居住者、就学者が快適に過ごせるよう、地域の課題をデジタルで解決する新しい街づくりを一緒に考えましょう。
花野修平 / 東急不動産株式会社 都市事業ユニット都市事業本部ビル運営事業部 課長補佐
主催者
みんなの創造力で社会を楽しく良くしよう
社会課題をクリエイティブに解決するプロジェクトを始動します。大事なことはImagine & Realize。アイデアを考えるだけにとどめず、実際にカタチにすること。今回は9月にオープンする先端技術を総動員したスマートシティ“竹芝”をフィールドに街をデザインしていきます。
石戸奈々子 / 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授
STEAMの力で社会課題を解決
STEAM力を発揮し、独創的なアイデアを実装し、社会を一歩先に進め未来を創るプロジェクトです。先端テクノロジーが社会変革を起こしている今、テクノロジーを活用し、クリエイティブに社会課題を解決する方法について考えていきましょう。
小宮一恭 / TA
ユニークなアイディアでつくるみんなの街
子どもたちが夢を膨らませて将来を描くように、本プロジェクトでは、豊かな発想とICTの技術を最大限に活用し、みんなで未来をつくっていきます。社会課題を解決するために、自分が、他者が、社会がワクワクするアイディアを想像・創造し、それらをともに、竹芝という地に生み出していきましょう!
渡慶次りさ / TA